動物にもツボ(経穴:けいけつ)があります。
古代中国の隋の時代から動物の鍼(はり)治療が行われてきました。
人間と共通するツボもあれば、動物特有のツボもあります。
「鍼(針)を刺す」と聞くと、
「痛いんじゃないかな?」と思う方も多いことでしょう。
鍼治療に使う鍼は注射用の針に比べるとかなり細いです。
鍼に低周波の電流を流す電気鍼や、ツボ(経穴)に薬を少量注入する水鍼もあります。
症状に応じて治療法を選択します。
このページでは、当院で使用している器具などをご紹介します。
実際の鍼(針)の写真です。
上から 注射用の針
鍼治療の鍼(体用)
鍼治療の鍼(顔用)
身体に刺入するのは左側の細い部分のみです。
針はすべて使い捨て(ディスポーザブル)です。衛生的に治療できます。
低周波の電流を流すパルス治療器です。
電気鍼(でんきばり)とも言います。
身体に刺した鍼のヘッド部に電極をつないで低周波の電流を流します。
椎間板ヘルニアなどによる麻痺に特に効果的です。
実際に治療しているところです。
モデルは椎間板ヘルニアで手術して約1年後にふらつきの出た
ダックスちゃんです。
弱い電流を流して
神経や筋肉を刺激します。
温灸棒です。
炭化させたもぐさの棒に火をつけ、温灸棒の中に入れて使います。
身体に当て布をしてその上をコロコロ転がして温めます。
当て布にはビワの葉エキスを噴霧して
ビワの葉温灸にします。
貼付型もぐさ温灸です。
シールをはがすと発熱します。
火を使わないので熱くなりすぎず、安全に使用できます。
ツボ(経穴)に少量の薬剤を注入する
水鍼(みずばり)治療で鍼治療の効果を高めます。
注入する薬剤はビタミンB12製剤、またはホモトキシコロジー製剤です
ホモトキシコロジー製剤はドイツ Heel社の製品を使用しています
ホモトキシコロジー製剤(ホモトキシン)はホメオパシーレメディにやや似ていますが
臨床試験で効果が確認されており、ドイツ薬局方・ヨーロッパ薬局方に基づき、医薬品として製造されています。
当院ではビタミンB12製剤またはホモトキシコロジー注射剤を経穴に注入し、
鍼治療の効果を増強します。
ホモトキシコロジー内服薬を使用する場合もあります。
ホモトキシンについてはHeel社のホームページを参照してください。
ほとんどの動物に漢方薬を処方します。
鍼治療なしで漢方薬だけを処方することもできます。
イスクラ産業株式会社とJing Tang Herbal社の動物用漢方、または東洋薬行社の漢方薬を主に使用します。
イスクラ産業株式会社ホームページhttp://www.iskra.co.jp/pet/tabid/68/Default.aspx
Jing Tang Herbal社ホームページ[英語]https://www.tcvmherbal.com/store/store.asp
東洋薬行社ホームページ http://www.toyo-yakuko.co.jp/